真鍮について

真鍮とは黄銅のことであり、銅と亜鉛の合金です。
その歴史は古く、キリストが誕生する直前ごろの時代に古代ローマ人によって貨幣が製造されていたとされています。
真鍮は英語で「Brass」と呼ばれており、身近な言葉ではブラスバンドがあります。ブラスバンドとは一般にトランペットなどの金管楽器群とマリンバなどの打楽器群で構成されたバンドを言い、金管楽器などを作る際の材料に真鍮が用いられています。
国内で多くの方が目にする真鍮製品は、硬貨の五円玉だと思います。 よく硬貨には殺菌効果があると言われますが、それは一円玉以外の硬貨に銅が含まれているためで、真鍮製の五円玉はその60~70%が銅で造られています。
金属製品として真鍮が用いられている理由はいくつかありますが、一つは加工のしやすさが挙げられます。真鍮の性質として延展性があり、叩いて延ばしたりすることが容易と言われています。また鍍金加工との相性も良いとされていることから、いろいろな製品の下地材料として使用されています。



参考資料
久賀俊正(発行人) 「伸銅品」(銅とその合金の話) 
社団法人日本銅センター(発行所) 1993年発行
・ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典
参考資料①
2021年7月16日 (金) 06:30
参考資料②
2021年6月7日 (月) 21:47